自分の好きなように家を設計できる注文住宅。
自分の家族にぴったりの家を作れるなんてとても素敵ですよね。
でも、自由に設計できるからこそ注文住宅は建てた後で「しまった」と思うことも多いのです。
そこで今回はその「しまった」をできるだけ少なくするコツをご紹介しましょう。
欲張り過ぎに注意
「どうせ家を建てるのならば、自分の理想ぴったりの家を建てたい」と思うもの。
でも、
- 駅から近くて緑の多い静かな土地に、2階建てのヨーロッパ風外観の家を建てたい。
- 床は無垢のフローリングでキッチンは外国メーカーの最新モデル。
- リビングは吹き抜けで天窓から日光がさんさんと降り注ぐような設計にしたい。
などと欲張ってしまうと、それが叶うまでにどのくらいのお金と時間がかかるでしょうか?
注文住宅は建売住宅やマンションと違ってまず土地探しから始めなくてはなりません。
それだけでも、自分の理想を完璧に叶えようとすれば決定までに長い時間と多額なお金が必要です。
豊富な資金があるのならともかく、限られた時間と予算内で満足できる家を建てようと思うのならば、「自分の理想をすべて叶えた家」ではなく「自分がこれだけは譲れない、というものが備わった家」を目指しましょう。
そうすれば「予算と時間のせいであれもこれも作ることができなかった」という不満より「限られた予算と時間の中でもこれだけは作ることができた」という満足感のほうが強くなります。
長所は短所と背中合わせである
さて、あなたのどうしても家に備えたいものは何でしょうか?
広い吹き抜けですか?
開放的な大きい窓ですか?
たっぷりの収納ですか?
これらのものは「欲しい」と思っている時は素敵な部分しか見えません。
しかし、実際に使ってみると今度は短所のほうが目立ってくるのです。
例えば、
- 広い吹き抜け・・・冷暖房が効きにくく夏暑く冬寒い場合がある。
- 開放的な大きな窓・・・掃除が大変で外から覗かれやすい。
- たっぷりの収納・・・奥に入れたものは取り出しにくく死蔵品になりがち。
どうしても家に備え付けてほしいというものは、長所だけでなく短所もよく理解しておきましょう。
その上で解決策を考えておけば、「こんなはずじゃなかった」と思わずに済みます。
会社選びはとても大切
でも実は上記のようなことは、家を建てようとしている本人はなかなか気付きにくいものなのです。
そこで大切なのが実際に家を建ててくれる建築会社や工務店選び。
彼らは建築のプロですから、失敗例もたくさん見てきたはずです。
本当に良心的な会社はお客様の意見を尊重しつつも、よりよいプランがあればそちらも提案してくれます。
実際に自社が建てた家を見せてくれるところもありますので、そのような場合はぜひ見学させてもらいましょう。
家の具体的なイメージがわきやすくなり、住人の意見も聞くことができます。
- 家に対して譲れないことが多すぎて、計画がなかなか進まない。
- こんな家に住みたいというイメージはあるのだけれど、いまひとつまとまらない。
という人は先に工務店や建築会社を探してから家づくりをスタートするという方法もあります。
今は無料相談会なども開かれておりますので、「これは!」と思う会社を見つけたら、一度そのようなものに参加してみるのもひとつの方法です。