建売住宅のここに気をつけよう

住宅の購入を検討している時に、注文住宅するか、建売住宅にするか、中古戸建にするかで、選択肢があって悩まれる方も多いと思います。今回は、その中の建売住宅のメリット・デメリット、そして注意点について知って頂ければと思います。
 
 

  1. 建売住宅とはなにか
  2. どういった会社が建売をしているか
  3. 工事中を見る事はできない
  4. 費用が明確になる
  5. すぐに入居できる
  6. 安かろう悪かろうなのか?
  7. まとめ

 
この記事を読んで、建売住宅の良いところと悪いところを知ろう!
 


建売住宅とは、建物が出来上がった状態で販売されているものを言います。土地も建物も出来上がった状態で販売されているので、完成がどのような形になるのかを見て購入できるので安心感があります。注文住宅の大きな問題として、イメージと違うという事が建売住宅では起りせん。
 

1-1.色々な種類の建売がある


最近では、建売住宅にもいろいろな種類があります。デザインに凝ったもの、性能にこだわったものなど様々な住宅があります。少し前までは、建売住宅というのは、不動産色が強く、性能・デザインよりは、どれくらい近隣の販売事例に近い金額で販売できるかという事が主に考えられていましたが、最近では、水回り、フローリング、外観にも凄くこだわったお家が多くなってきており、様々なお家を選択することができるようになってきました。

 

2.どういった会社が建築をしているか


建売住宅は、建築途中を見ることができないため、どういった会社が建築をしているかという事を理解しておくことが非常に大事になってきます。
日本で一番多くの建売住宅を建築しているのがが、海老蔵さんのCMでおなじみの飯田グループです。飯田グループは年間約4万戸、一日に換算すると一日100戸以上の住宅を建築している会社になります。その他にも分類すると3つの種類があるので一つづつみていきましょう。
 

2-1.不動産屋パターン


一つ目が不動産屋のパターンです。不動産業者が土地を購入してその上に住宅を完全に外注して建築するパターンという形です。このパターンは、どこの会社が実際に建築に携わっているか分からないので、注意が必要になってきます。不動産業者が建売住宅を販売する場合、費用の面を一番気にします。なので、販売費用としては、比較的総額が抑えられますが、反面建物には、こだわっていないので、普通に住めたら良いという方におすすめです。
 

2-1-1.不動産屋の住宅は専門の下請け業が多い


不動産業者の建売住宅は、不動産業者の下請けばかりしている工務店の事が多いです。次に多いのは、秀光ビルドなどのローコストメーカーなどが多いです。こういった下請け業者は、薄利多売の商売をしていることが多いので、お客様に対してなるべく費用を下げて販売する事ができるのです。半面一件当たりにかけられる時間は限られているので、こだわった住宅は作りにくいという特徴はあります。 
 

2-2.工務店パターン


二つ目が工務店のパターンです。工務店が建売住宅を行うのは、収益を安定させるためのケースが多いです。工務店の仕事は、発注がなければ仕事がありませんが、建売住宅の場合、工務店が自らの都合で建築時期を考える事もできますし、安定期的に新築住宅を販売する手法としても非常に優秀です。工務店が作る建売住宅には、その工務店の特徴が盛り込まれていることも多く、こだわっているお家も多いです。ただ、工務店が土地を仕入れるのは、不動産業者とのつながりが欠かせないので、土地を仕入れるのが、難しく工務店が建築した建売住宅を見かける事はあまりないと言えます。
 

2-2-1.金額に関しては、工務店の考えによる


工務店の建売住宅は、何に重きを置いているのかを理解して購入する必要があります。近隣の建売住宅の費用に合わせて販売しようと考える工務店や、家に自身があり良い住宅を提供するために、近隣の建売住宅の金額は考えず、金額を設定する場合もあります。どちらの方が良いという事はないので、どのような思いでお家を購入しようとしているかを考え、どっちのパターンでお家を購入するかを検討する必要があります。
 

2-3.分譲会社のパターン


三つ目が分譲会社のパターンです。分譲会社は、あまり馴染みのない言葉だと思いますが、簡単に言うと工務店と不動産業者のハーフのような会社です。自社で建築はするけど、自社の分譲地以外の工事はあまり行わない、土地を購入し販売するけど、不動産の仲介を積極的に行ったりしないという、建売や分譲地に特化した会社です。分譲会社は、色々な考えの会社があり、たくさん販売するという考えの会社もあれば、一つ一つこだわって販売していきたいという考えの会社もあります。
 

2-3-1.分譲会社は特に色濃く会社の特徴がでる


分譲会社は、建売住宅や、分譲地がメインの仕事になるので、他社との違いを生むためにどうするかという事を一番よく考えています。分譲会社を目指したいという不動産業者や工務店も存在していて、競争が激化してきている分野です。少しこだわったお家や、お家に対する具体的な要望がある場合には、一番の選択肢になると思います。
 

3-1.工事中を見る事ができない


建売住宅の一番のデメリットは、工事中に建物を見る事ができないという事にあります。建物を建築する際にどのような業者が来ていたのか、どういった施工がされていたのかなどを直接確認する事ができません。少し前までは、ブロックの中にたばこの吸い殻が捨てられていたという話もあります。お客様に見られていない分、工事を雑にする業者もいるのです。
 

3-1-1.施工中の写真が見れるか

会社さんによっては、建売住宅の問題点を理解しており、お客様の不安を少なくできるように、施工中の写真を撮影しお客様にもみられるようにしている所もあります。また、お家の検査をするときに少なからず写真を撮るので、そういった写真を見せてもらう事によって間接的に工事中にどのような施工がされていたか確認できる場合があります。
 

4.費用が明確になる


建売住宅の一番のメリットとしては、購入時の費用が明確な事です。注文住宅の場合だと、地盤改良費、追加工事など後から出てくる費用があります。建売住宅の場合すでに完成している住宅を購入するので、追加費用が必要になりません。最初の提示の金額から変わらず購入に進むことができます。注文住宅では、どれほど金額があがるか分からず不安になりますが、建売住宅ではそういった心配は一切ありません。
 

4-1.何が元々ついているか確認しよう


建売の種類によっては、ついていない設備があります。例えば、食洗器、網戸、カーポート、バルコニールーフなどです。こういったものを追加でつけようと思うと追加で費用が掛かってきます。建売住宅には、思いもよらぬ設備がついていないことも考えられるので、実際にお家を見学する際には注意してみるようにしましょう。
 

5.すぐに入居できる


建売住宅は、完成している家を販売しているので、すぐに入居できるというメリットがあります。注文住宅では、打ち合わせ、建築、入居までに、半年以上の時間がかかりますが、建売住宅を購入すると、代金の支払いが済んだ翌日から入居可能です。急な転勤や引っ越しの理由がある人にはお勧めです。
 

5-1.色々な業者とのやり取りがめんどくさい人にもおすすめ


注文住宅ですと、不動産業者、工務店と長いこと打ち合わせをする必要があります。土地探し、お家の打ち合わせなどに時間を取られます。建売住宅ですと、すでにあるものを建築するので、お家を建築する打ち合わせも最小限で済みます。仕事で中々時間が取れない方、お家をすぐに決めたい方、お家に大きなこだわりがない方にとってはおすすめです。
 

6.安かろう悪かろうなのか?


建売住宅はやすかろう、悪かろうなのでしょうか。私は、そうは思いません。近年、欠陥住宅に対しての世間の目も厳しくなってきています。住宅の保証や検査に関しても年々厳しくなってきているので、安いから欠陥があるという事はかなり少なくなってきていると思います。
 

6-1.適切に管理しよう


理解しておいて頂きたいのは、建物は適切に維持管理をしなければ、長持ちしません。それは、注文住宅でも、建売住宅でも同じです。住宅は、10年に一度は、コーキングのやり直し等手入れをしていった方がよいです。なるべく、お家の状態を気にかけ手入れをするように心がけましょう。
 

7.まとめ


いかがでしたか?建売住宅のこと、少しでもご理解いただけたでしょうか?建売住宅にも様々なメリット、デメリットがあります。
注文住宅が良いのか、建売住宅がよいのか一概には言えませんが、建売住宅がどのようなものなのかは理解して購入を検討された方が良いです。
最後までご覧頂きありがとうございました。

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